映画『アラーニェの虫籠』(舞台挨拶・サイン会)
今週中に行く予定の『詩季織々』の上映時間を調べていたら『アラーニェの虫籠』の舞台挨拶&サイン会付上映会という面白そうな作品&イベントがあったので行くことに。前売り券の時点ではガラガラすぎてあれ?と思ってたけど当日行ってみたらそれなりに埋まっていたかな。
【感想・メモ】
映像美を魅せる作品という印象。ほぼ一人で制作した作品とは思えないクオリティだった。良くも悪くも、めちゃくちゃクオリティの高い卒業制作作品を観たような感覚。
監督・脚本・アニメーションだけでなく音楽も自分でやっているのが凄い。分業制が確立されているからこそ、一個人がすべて自身で制作して統一した世界観を作るという意義・価値がわかる、気がする。映画に限ったことではなく、分業は効率的だけどそれによって失われているものも多いよなあと最近は感じることが多い。
ストーリーの理解度としては多分60%ぐらいかなー。監督も語りすぎないように、想像の余地を残すようにというようなことを言っていたけど、個人的な好みとしてはもう少しわかり易くして欲しかった。パンフを読む感じでは設定は練り込まれているようだし。世界観もかなりこだわりがある様子だけに、もう少しそれを共有しやすい作風でも良かったんじゃないかなー。心霊虫や死骸兵の設定で普通にワンクールアニメを作れそう。
ホラーのシーンとかの映像的な見せ場は素直に上手かったしゾクッとした。演出も表情も声も。心霊虫、夢に出てきたら嫌やなあw
物販でパンフも買ってサイン会にも参加。イラスト付サインをいただいた。
(昨日使ったゾゾスーツの撮影用スタンドがちょうどあったので立てて部屋に飾ってる)
渡すときにわざわざ立って、ありがとうございましたと全員に言っている監督の姿が印象的。今日だけで2セット舞台挨拶とサイン会あったみたいだけど大変だろうなあ。
坂本サク監督、今まで全然知らなかったけど次の商業作品があればまた観ようと思わせられる作品・人柄だった。